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ゆったりとしたペースの集団、あまり前に来ない方がよい[武井隆次の目]

読売新聞 / 2024年8月11日 15時32分

鈴木(左)と一山(右)

 パリオリンピックは最終日の11日、陸上の女子マラソンが始まり、中盤に2度の急坂があるなど、五輪史上最もタフと言われるコースで競われる。日本記録保持者の前田穂南(天満屋)が右大腿骨疲労骨折のため欠場することが10日に発表され、前回東京オリンピック8位の一山麻緒(資生堂)と五輪初出場の鈴木優花(第一生命グループ)が難コースに挑む。

 熱戦を、早稲田大時代に箱根駅伝で活躍し、2002年アジア大会男子マラソン銅メダリストの武井隆次さんが解説する。

集団走、転倒に注意

 5キロを17分24秒で通過。ゆったりとしたペースだ。このままいけばゴールタイムは2時間27分台。日本勢2人も大きな集団の真ん中あたりに並んでいる。集団に埋没すると転倒が怖いが、全体ペースがゆっくりしている時は、あまり前に来ない方がよい。

 5キロ過ぎの給水で、ドリンクを取り損ねて戻った選手がいた。給水は大事だが、私は現役時代、序盤にはあまり給水をとらなかった。汗は呑み込んだ瞬間に出てくるが、走っている時に水を飲みこむには、思った以上の力が必要で、呼吸が乱れることもある。私は、よほど暑くない限りは給水のプラス面よりマイナス面を考えていた。

たけい・りゅうじ1971年生まれ。東京・国学院久我山高で高校初の5000メートル13分台をマーク。早大時代は箱根駅伝で4年連続区間賞(1区、1区、4区、7区)、うち3度が区間新記録で、同期の花田勝彦、櫛部静二と並び「三羽がらす」と呼ばれた。卒業後はエスビー食品で2002年びわ湖毎日マラソンを2時間8分35秒で優勝。02年アジア大会男子マラソン銅メダル。引退後はエスビー食品のコーチ、監督を歴任。現在は「したまちアスリートクラブ」の監督として小、中学生を中心とした後進ランナーの指導にあたっている。

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