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藤井聡太竜王の師匠・杉本昌隆八段が竜王戦あわら対局の見どころ紹介…8月31日に福井市で将棋まつり

読売新聞 / 2024年8月10日 21時34分

 第37期竜王戦七番勝負第2局(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)と、現代将棋にはない駒「 酔象 すいぞう」をPRするため、福井県は31日と9月1日、福井市の県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館分館で「将棋まつり in 一乗谷」(読売新聞福井支局後援)を開く。藤井聡太竜王(22)の師匠・杉本昌隆八段(55)のトークショーや、酔象を取り入れた「朝倉 象棋 しょうぎ」を女流棋士が指す公開対局などがある。(荒田憲助)

 トークショーは31日午後1時からで、杉本八段が間近で急成長を見守ってきた藤井竜王の強さの秘密や、竜王戦あわら対局の見所を紹介。杉本八段の直筆色紙が当たる抽選会もある。定員は約100人(先着順、無料)。

 この日は館内に将棋入門コーナー(無料)が開設される。県将棋連盟の会員が、初心者には将棋の指し方、有段者らにはさらに強くなるポイントを実戦形式で指導。先着30人に藤井竜王監修の入門書や将棋盤と駒のセットを贈る。他に、将棋駒の職人と一緒に彫刻刀で駒に文字を彫り込んでストラップを作るコーナー(300円)も設置される。

 朝倉象棋の公開対局は1日午前10時10分からで、和田あき女流二段と脇田菜々子女流初段が参加。解説は杉本八段、聞き手は山田久美女流四段で、対局する2棋士の直筆色紙のプレゼント企画もある。定員は約80人(先着順、無料)。

 1日午前10時からは、酔象を用いた将棋大会「越前朝倉象棋大会」(県将棋連盟主催、読売新聞福井支局など後援)も館内で同時開催される。県内の小中高校生が対象の「ジュニア部門」で優勝した男女2人は、第2局前日の10月18日に開かれる前夜祭で、藤井竜王と挑戦者に花束を贈呈できる。

 レベルによりA~C級に分かれる一般の部門を含め、参加者は公開対局に出演する4棋士の指導対局も受けられる。参加は無料だが、昼食の持参が必要。当日午前9時30分から参加を受け付ける。

 これら以外に、両日とも歴代竜王などを紹介したり、酔象の歴史などについてパネルで解説したりするコーナーが設けられる。

 将棋まつりは31日が午前10時~午後4時、1日は午前10時~午後5時。問い合わせは県新幹線開業課(0776・20・0546)、越前朝倉象棋大会については県将棋連盟の宮越和彦理事長(080・3740・3909)。

一乗谷朝倉氏遺跡で見つかった酔象の駒、現代将棋にない動き

 酔象の駒は同館近くの一乗谷朝倉氏遺跡で1973年に見つかった。この1枚を含む将棋の駒174枚が、当主の館の武士が詰める部屋付近で出土したことなどから、1558~70年頃のもので、当時の家臣らが待機中に将棋を楽しんでいたと考えられている。

 県将棋連盟によると、酔象は真後ろ以外の全方向に進める駒で、王将の前に配置して対局を始め、敵陣に入ると真後ろにも動ける「太子」に成る。太子は王将と同じ価値を持ち、盤上に残っていれば、王将を取られても負けにならない。

 同連盟の朝倉象棋大会では、勝負が長引くのを防ぐための独自ルールとして、自分の酔象が太子に成った直後の1手で相手に王将と太子の両方が取られず残れば勝ちとする。酔象で攻めて太子にするのを狙ったり、王将の近くに配置して守りを固めたりと、2種類の戦い方がある。

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