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全打点の巨人・ヘルナンデス「努力はうそをつかない」と研究に手抜きなし…阿部監督「継続してほしい」

読売新聞 / 2024年8月11日 6時0分

1回2死、先制ソロを放つヘルナンデス(10日)=黒瀬祐生撮影

 巨人2―0中日(セ・リーグ=10日)――巨人が零封勝ち。ヘルナンデスが一回に先制ソロを放つなど全2打点を挙げ、継投で逃げ切った。6回無失点の井上が3連勝。中日は打線が11三振と精彩を欠いた。

 前夜の大敗を引きずっていても、おかしくはない。しかし巨人のヘルナンデスは、どこ吹く風だった。初回、目の覚めるような一振りで、阿部監督が「何としても欲しかった」という先制点をもたらした。

 1、2番が簡単に打ちとられ、二死走者なし。2球で追い込まれたが、甘くなったスライダーを迷いなくたたき、左翼席に放り込んだ。三回は一死二塁で、フルカウントから浮いた球を流し打ち、右中間への適時二塁打。前日は無安打に終わったが、「新しい日なので気持ちも新たに」と臨み、全得点をたたき出した。

 交流戦から加わり、初対戦の投手相手に打ちまくった。打線の中心的な存在となったが、セ・リーグ各球団と2カード目の対戦を迎えた頃から、簡単には打てなくなった。3割台半ばだった打率は、8月に入って一時は2割8分台まで下降。対策が進み、本人も「日本の投手のアプローチが変わってきた」と実感している。

 そんな苦境でも、旺盛な探究心と、「努力はうそをつかない」という信条は変わらなかった。自らの打席や相手投手の研究に手を抜くことはなく、自宅や通勤中の電車、ロッカールームでは、暇さえあれば映像をチェック。球団スタッフが「ここまで欠かさない外国人選手は珍しい」と驚くほど周到な準備を続け、再び当たりが戻ってきた。

 米マイナーリーグでは好成績を上げながらも、なかなかチャンスに恵まれなかった。それでも、「どんな時でも笑顔。前向きにやっていれば、必ずいいことが起こる」。失敗してもくよくよしない。気の抜けない戦いが続くチームを、快活で勤勉なドミニカンが支えている。(平山一有)

巨人・阿部監督「(ヘルナンデスは)すごい対応力をしている。野球に対する姿勢が素晴らしいので、ずっと継続してほしい。また打ってくれると思う。(井上は)よく粘った」

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