日本初の飛び込みメダルなのにテレビ中継なし、卓球と同時進行の「日中対決」に「忙しい！」

男子高飛び込みでメダル獲得を決めた玉井陸斗の６本目の演技（１０日）＝原田拓未撮影

　パリオリンピックは１０日夜、男子高飛び込みの決勝で、玉井陸斗（ＪＳＳ宝塚）が日本飛び込み勢初のメダルとなる銀メダルを獲得した。しかし、試合の様子はテレビ中継がなく、同じ時間にテレビ中継された卓球女子団体、女子ゴルフを見守りつつ、民放各局の無料動画配信サービス「ＴＶｅｒ」で高飛び込みを見る忙しい視聴者が続出した。

　「卓球とゴルフで悩ましい中、同様にメダルが取れそうなのに中継の無い男子高飛び込み」、「ＴＶｅｒで高飛込テレビで卓球見て、家族は別テレビでゴルフ見てる。忙しい！」、「卓球見ながら、高飛び込み見て、ゴルフ見てて目が足りない」。

　Ｘ（旧ツイッター）では１０日午後１０時半過ぎ、日本選手の同時活躍を喜びつつも、複数の注目競技が同時進行で行われる五輪ならではの嘆きがあふれた。卓球女子団体は金メダルをかけて中国と戦っており、高飛び込みでは、東京大会で金メダルの曹縁（中国）と玉井が競り合う展開に。同時に別の競技で熱い「日中対決」が行われ、多くの人がかたずを飲んで勝負の行方を見守った。

　一方、ネット配信は見ておらず、テレビの速報で玉井の銀メダルを知った視聴者も多く、「なんでテレビ放送なかったんだよ！」と悔しがる声も出ていた。（デジタル編集部）