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掛川西 60年ぶり夏勝利 

読売新聞 / 2024年8月11日 5時0分

7回掛川西、石川が2点打を放ちガッツポーズ

  第106回全国高校野球大会第4日の10日、1日に4試合が実施される日程がスタートし、1回戦が行われた。中京大中京(愛知)は宮崎商(宮崎)に逆転勝利。神村学園(鹿児島)は木更津総合(千葉)に打ち勝ち、岡山学芸館(岡山)は聖カタリナ学園(愛媛)との接戦をものにした。掛川西(静岡)は日本航空(山梨)を破り、1964年以来60年ぶりの夏1勝を挙げた。

掛川西8―4日本航空

 掛川西が先発全員の15安打で快勝した。同点の七回に堀口の適時打など5長短打を集めて4点を勝ち越した。2番手の増井が4回無失点。日本航空も12安打を放ったが、投手陣が踏ん張れなかった。

7回に集中打

 掛川西が終盤の集中打で、1964年以来となる夏の甲子園勝利を手にした。同点の七回、二死無走者から3番佐藤の左前にぽとりと落ちる打球が二塁打となり、堀口の中前適時打で勝ち越し。さらに四球を挟む3連打でこの回4点を奪った。主将の山下は「みんなでつないで1点を取るという意識で練習してきた。その成果が、60年ぶりの勝利という形になってうれしい」と笑顔で話した。60年前は、今は規定がなくなった延長十八回引き分け再試合での白星と、長い年月を感じさせた。

3回以降無得点 日本航空悔やむ

 日本航空は2年生の1番平井が3安打の活躍を見せたが、勝利につなげることはできなかった。1点を追う二回一死二、三塁から2点二塁打を放ち一時逆転。四、六回にも安打で出塁したが、得点につながらず、三回以降は追加点を奪えなかった。平井は「甲子園の雰囲気にのまれてチームとして思うようなプレーができなかった。来年、甲子園に戻って1勝できるようにしたい」と奮起を誓った。

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