ＩＯＣのバッハ会長、次期会長選に出馬せず…「周囲や家族とも話し合い続投すべきでないとの結論」

ＩＯＣのトーマス・バッハ会長（８月１日）

　【パリ＝結城和香子】国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）のトーマス・バッハ会長は１０日、ＩＯＣ総会最終日のスピーチで、次期会長選に出馬しないことを表明した。五輪憲章が規定するＩＯＣ会長任期は最大１２年で、バッハ会長の任期は２０２５年に切れるが、昨年のムンバイ総会でＩＯＣ委員の間から続投を要望する声が上がり、五輪憲章を変更して続投するのではとの見方が出ていた。

　バッハ会長は「周囲や家族とも話し合った結果、ＩＯＣが築いてきた高い規範を尊重し、続投すべきでないとの結論に達した」と語り、ＩＯＣ委員からのスタンディングオベーションを受けた。新会長選挙は、来年３月にギリシャで開かれるＩＯＣ総会で行われる。