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アメリカ男子バスケ「金」、NBAスターぞろいの意地とプライド見せつける…堅守フランス退けた華麗な連係プレー

読売新聞 / 2024年8月11日 10時52分

 パリオリンピック・男子バスケットボールの決勝が10日行われ、アメリカが98―87でフランスを破り、5大会連続17度目となる金メダルを獲得した。レブロン・ジェームズ(レーカーズ)やステフェン・カリー(ウォリアーズ)ら米プロバスケットボール協会(NBA)のスター選手12人をそろえたメンバーで終始、優位に試合を進めた。(デジタル編集部 深井千弘)

 第4クオーター(Q)終盤、自国開催の大声援に後押しされたフランスの追い上げを受けても、アメリカ代表は落ち着いていた。82-79と3点差に迫られた直後、ジェームズのアシストを受けたカリーが3点シュートを沈め、再び突き放す。「求めていたのは、いいシュートを打つことだけ」。残り2分を切り、さらに3本のスリーポインターを立て続けに決め、フランスの反撃を許さなかった。

 フランスは、身長2メートル22のビクトール・ウェンバンヤマ(スパーズ)や、同2メートル16のルディ・ゴベア(ティンバーウルブズ)らを中心とした堅守で勝ち上がってきたチーム。それでも、タレントぞろいのアメリカには、相手のディフェンスを切り裂く攻撃力があった。試合開始直後、両チームを通じて初の得点は、ジェームズのダンクシュートから。第1Qの中盤には、ペイント内でボールを持ったジェームズがゴール下のデビン・ブッカー(サンズ)へ鮮やかなビハインドパスを通した。金色のバスケットシューズを履いた「キング」が、コートを駆け回った。

 ずば抜けた個の力は、華麗な連係プレーも生み出した。第2Q、残り2分33秒。ジェームズがゴール下のカリーへパスを通すと、カリーは右サイドラインに向かってドリブルした。3ポイントラインの外でボールを受け取ったケビン・デュラント(サンズ)はそのまま3点シュート。「準決勝のセルビア戦も厳しい戦いだったから、みんなでどんどん行こうと思っていた」。とジェームズ。一瞬の隙を突いて得点を重ね、相手ディフェンスを着実に疲弊させていった。

 金メダルが決まると、センターサークルで12人が歓喜の輪を作った。2012年ロンドンオリンピック以来、12年ぶりの出場で再び金メダルを手にしたジェームズは言う。「短期間だったけど、一つの共通の目標を持ってやってきた。その目標が金メダルだった」。急ごしらえのチームでも、出場するからには妥協しない。開催国を退けた一戦には、バスケ王国の意地とプライドが詰まっていた。

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