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コロナ禍で3年夏の甲子園大会が中止だった報徳学園OB「ちょっとうらやましい」と選手見守る

読売新聞 / 2024年8月11日 18時8分

アルプス席から声援を送る安井さん

 第106回全国高校野球選手権大会第5日の11日、第3試合に登場した報徳学園のアルプス席では、野球部OBで、「学生コーチ」としてチームを支える安井龍玄さん(21)が大声で声援を送った。

 安井さんは高校時代、午前5時半から自主練習するなどしたが、ベンチ入りメンバーにはなかなか選ばれなかった。3年時の2020年は、コロナ禍で夏の選手権大会が中止に。それでも諦めずに練習に打ち込み、県内の独自大会で初めて背番号をもらった。

 大会では守備固めで出場でき、チームは全勝した。「報徳で背番号をもらう目標が達成されて燃え尽きた。大学では野球をしない」と決めた。

 ところが、卒業式で大角健二監督から学生コーチになるように誘われた。「母校に恩返しができるなら」と考え、大阪工業大に通いながら4年間、レギュラーメンバーを狙う「Bチーム」の練習を指導し、選手の相談相手にもなってきた。

 今年が学生コーチ最後の夏になり、選手が甲子園に連れてきてくれた。「ちょっとうらやましい」と苦笑いしながら試合を見守った。優勝を目指したが、まさかの初戦敗退に肩を落とし、「お疲れさま」と声を振り絞った。

 来年からは大阪の会社で働く。今度は「社会人コーチ」になり、この夏の悔しさを晴らすつもりだ。

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