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ロシア軍が3州のウクライナ軍撃退へ「対テロ作戦」…ゼレンスキー大統領、越境攻撃の報告受ける

読売新聞 / 2024年8月11日 19時16分

11日、露西部クルスク州で、砲撃を受け燃えた車両=AP

 ロシアのインターファクス通信は10日、ウクライナ軍による越境攻撃が続く露西部クルスク州と、隣接するベルゴロド、ブリャンスク両州で、ロシアがウクライナ軍を撃退するため「対テロ作戦」を開始したと報じた。ニュースサイト「ウクライナ・プラウダ」は10日、ウクライナ軍の兵士がベルゴロド州内に入ったと報じた。6日に始まった越境攻撃の範囲が拡大したとみられている。

 対テロ作戦への移行は、露情報・治安機関の横断組織「国家反テロ委員会」が9日付で決定した。対象の3州では車両や人の移動が制限され、スマートフォンなどによる通信の傍受や遮断が可能になる。露非常事態省は、クルスク州では7万6000人以上の住民が近隣州などに避難したとしている。クルスク州当局者は11日、SNSでウクライナ軍のミサイル攻撃により、少なくとも13人が負傷したと主張した。

 米政策研究機関「戦争研究所」は10日、露軍事ブロガーらの情報に基づき、ウクライナの前線に展開していた複数の露軍部隊がクルスク州に転戦しているとの分析を示した。ウクライナ軍の進軍速度は鈍化しているとの情報もある。

 ベルゴロド州への攻撃を巡っては、地元州知事が10日、この村で住民2人がウクライナ軍に一時拘束されたことを認めた。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は10日夜のビデオ演説で、オレクサンドル・シルスキー軍総司令官から「侵略者の領土に戦争を押し込む行動」について報告を受けたことを明らかにし、越境攻撃を事実上認めた。

 一方、ロイター通信によると、ウクライナ東部ドネツク州コスチャンチニウカの商業施設が9日、露軍のミサイル攻撃を受け、14人が死亡し、40人以上が負傷した。露軍は11日、首都近郊キーウ州をミサイルや無人機で攻撃し、4歳の男児と父親が死亡した。

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