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三つのメダルを獲得したマラソン「金」ハッサンに「ザトペックだ」の声、ヘルシンキ大会の「人間機関車」

読売新聞 / 2024年8月11日 19時46分

女子マラソンで、ゴールテープを切るシファン・ハッサン(オランダ)(11日)=ロイター

 パリオリンピックは11日、陸上の女子マラソンが行われ、シファン・ハッサン(オランダ)が2時間22分55秒の五輪新記録で金メダルを獲得した。ハッサンは、5日の5000メートルと9日の1万メートルでも銅メダルを獲得。トラックとマラソンで三つのメダルを獲得した偉業に、SNSでは「ザトペックだ」とかつての鉄人を思い出す投稿が相次いだ。

 ハッサンは、ゴール後のインタビューで「言葉がない。レース中はずっと、5000メートルと1万メートルを走ったことを後悔していた。『走っていなければ今日は最高の気分だったのに』と自分に言い聞かせていた」と語った。20キロ地点で調子が上がり、「金メダルが欲しいと思った」。優勝した今の気持ちを聞かれると「夢を見ているような気分」「ゴールした瞬間、解放感でいっぱい。喜びが止まらず、フラフラした」と喜んだ。ハッサンは、東京大会でも5000メートルと1万メートルで金メダルに輝いている

 トラック競技とマラソンで3つのメダルを獲得したハッサンの偉業にX(旧ツイッター)では、「女三四郎ならぬ女ザトペック」「ほぼ女版ザトペックだ」などの声が上がり、72年前のヘルシンキ大会で同3種目で金メダルを獲得したエミール・ザトペック(チェコスロバキア=当時)に注目が集まった。

 ザトペックはチェコ東部の町コプジブニツェ生まれ。16歳で就職した靴製造会社の社内陸上大会で才能を見いだされ、競技活動を開始。48年のロンドン五輪では1万メートルで金メダル、5000メートルで銀を獲得すると、続く52年のヘルシンキ大会で5000メートルと1万メートル、マラソンの3種目で3冠を達成した。

 苦しそうな表情で全力疾走する姿から「人間機関車」の異名を取り、高負荷の急走と低負荷のジョギングを交互に繰り返す「インターバルトレーニング」を普及させたことでも知られている。

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