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やり投げ「金」の北口榛花、強豪たちの出はなくじく一撃「重圧になったのであれば狙い通り」…地道な体作り実る

読売新聞 / 2024年8月11日 20時0分

陸上女子やり投げで金メダルを獲得し、日の丸を掲げて喜ぶ北口榛花(10日、サンドニで)=武藤要撮影

 パリオリンピックの陸上は10日、女子やり投げ決勝が行われ、北口榛花(JAL)が65メートル80を投げ、金メダルを獲得した。

 陸上女子やり投げの北口が、世界の強豪たちの出はなをくじいた。

 昨年の世界選手権では最終投てきで優勝を決めた「逆転の北口」。しかし、この日は「1投目に、いつもの6投目ぐらい集中して臨んだ」。1メートル79の大きな体をしならせ、全力で放った放物線は、今季自己ベストの65メートル80をマークした。

 世界女王の風格を見せつける鮮烈な一撃に、ライバルたちは焦り、記録を伸ばせない。「(他選手への)重圧になったのであれば狙い通り」。他を寄せつけない、女王らしい堂々の先行逃げ切りで、マラソン以外の女子陸上種目では、史上初の金メダルをつかんだ。

 前回東京大会は予選で左脇腹を痛め、決勝で最下位の12位に終わった。「体作りを一から見つめ直すきっかけになった。同じことは絶対にやりたくないと、この3年間準備してきた」。トレーナーの上野真由美さんは「すごい勉強家。ちょっとした体の違和感に敏感になった」と指摘する。

 骨盤を適切に前傾させるため、普段は座面が18度前傾した椅子に座る。故障につながる猫背を防ぐため、試合の投てきの合間には努めてグラウンドで腹ばいになる。これら地道な取り組みを続けることで大きな故障から解放され、世界一への階段を駆け上った。

 「世界中の人々が集まって、こんなに多くの観客の中で投げたのも初めて。競技場が一体となって応援してくれて、すごく幸せだった」。夢見た五輪の頂点で、金色の笑顔がはじけた。(田上幸広)

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