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「引っかけるイメージで投げて落差が増した」衰えぬ探究心の巨人・菅野、決め球として磨きをかけたフォークが生きる

読売新聞 / 2024年8月12日 6時0分

9回途中1失点で11勝目を挙げた菅野

 巨人3―1中日(セ・リーグ=11日)――巨人が逃げ切った。二回に坂本が先制適時打を放ち、丸の適時打などで加点した。菅野が九回途中1失点と好投し、大勢が締めた。中日は9安打1得点の拙攻。

     ◇

 前々回に続く完封まであとアウト二つとしたところで、巨人の菅野は3連打で1点を奪われ、大勢に救援を仰いだ。試合後は守護神に感謝しつつ、「先発投手にとって勝ちというのは一番うれしい」と喜んだ。

 「全体的には良かった」。微妙な言い回しで登板を総括したのは、9安打を許したからだろう。好調とは言えない。それでも八回まで無失点。改良したフォークボールが随所で生きた。

 二回は一死一、二塁で木下を三ゴロに、七回は一死一塁から板山を二ゴロに打ち取って、併殺打で切り抜けた。いずれもフォークだ。

 勘どころも分かっている。五回一死から木下の飛球に突っ込んだ中堅のヘルナンデスが負傷退場。二塁打となってピンチを迎えた。相手に流れが傾きかねない局面で、次打者の板山はフォーク攻めで空振り三振。「フォークがなかったら、もっと早くつかまっていた」と信頼を口にした。

 元々投げていた球種だが、人さし指だけ縫い目にかける握りに変え、引っかけるイメージで投げることによって落差が増したという。「落ちる原理というのも分かった。落ちなくなることはないと思う」。130キロ台後半で、打者の手元で鋭く落ち、空振りも奪える。34歳になっても衰えぬ探究心で、決め球として磨きをかけてきた。

 直球や最大の武器であるスライダーの調子が今一つでも、縦の変化を駆使できるようになれば、打者を攻める幅は広がっていく。「混戦はまだまだ続く。どんどん勝ち星を積み重ねていきたい」。九回途中1失点、11勝はリーグ単独トップ。大黒柱に今、隙は見当たらない。(福井浩介)

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