1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

玉井陸斗「やってきたこと信じた」…崖っぷちで最終兵器「5255B」、逆転で初の「銀」

読売新聞 / 2024年8月11日 22時23分

男子高飛び込みでメダル獲得を決めた玉井陸斗の6本目の演技(10日)=原田拓未撮影

 パリオリンピックは10日、男子高飛び込み決勝で、17歳の玉井陸斗(JSS宝塚)が507・65点を出して日本勢初のメダルとなる銀メダルに輝いた。優勝は、東京五輪覇者の曹縁(中国)で、547・50点。

 日本水泳連盟によると、飛び込みの日本勢は1920年アントワープ大会に初出場。36年ベルリン大会では大沢礼子と柴原恒雄が4位に入った。

 全6本のうち、4本目まで29歳の曹縁と首位を争っていた玉井が、5本目に大きく水しぶきを上げた。39・10点の失敗ジャンプで、3位に。だが、最後に「毎回、助けられている。武器」という得意技を残していた。

 プール側に背を向けて立ち、後ろ向きに飛び出して2回半のひねりを加える「5255B」。完璧な入水で、決勝で同じ技をした選手の中で最高の99・00点を出した。この時点で銀メダルを確実にして、何度もガッツポーズを繰り出した。

 「心は揺れたけど、やってきたことを信じた」。絶対の自信があっても、ミスが許されない場面で決めるのは簡単ではない。小学4年で中国遠征に参加させるなど英才教育で鍛えてきた中国出身の馬淵崇英コーチは「30年以上、恋人のように追いかけたメダルとやっと結婚できた」と涙を見せた。

 決勝の12人の中で、17歳の玉井は最も若い選手だった。優勝の曹縁とは、39・85点差。「次は、五輪で金を取ります」と言い切った。(森井智史)

現役時代に玉井と練習拠点が同じだった寺内健さん

 「(4本目までは首位争いをして)日本初メダルが金だと、頭にちらついた。僕は6回の五輪で馬淵コーチにメダルをかけてあげられなかったが、こんなにすぐ果たしてくれて『ありがとう』という言葉しかない」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください