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もはや「逆転の北口」ではなく1投目から強い北口、正しい技術で世界で勝負できる日本に…[溝口和洋の目]

読売新聞 / 2024年8月11日 22時54分

女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花の1投目(10日、サンドニで)=代表撮影

 パリオリンピックの陸上は10日、女子やり投げ決勝で北口榛花(JAL)が65メートル80で金メダル。陸上日本勢の金は2004年アテネ大会男子ハンマー投げの室伏広治、女子マラソンの野口みずき以来20年ぶり。

溝口和洋の目

 北口の金メダルは、日本のやり投げ界にとって喜ばしいこと。これからも競技に打ち込んで、後輩たちに範を示せるような選手になってほしい。

 これまで6投目に最高記録を出すことが多く、「逆転の北口」とも言われていたが、それは弱い選手がやること。強い選手は1投目、2投目からきちんと投げる。今回は昨年の世界選手権金メダリストとして精神的にも強くなって、1投目から本領を発揮できた。世界ランキングは1位で、今年も調子が悪いと言いながら、ダイヤモンドリーグで勝っていた。前回の東京五輪の前とは、持っていた自信が全然違っただろう。

 気になったのは外国勢の停滞だ。昔のやりは真っすぐ投げないと飛ばなかった。でも、今はちょっとゆがんで投げても、やりが自分で修正して飛んでいく。針の穴を通すような精度はいらなくなり、特に外国勢は力任せに投げている。やりの性能が良くなったせいで、逆に投てき技術が落ちているように見える。

 上田をはじめ、北口以外の日本人も正しい技術を身につければ、十分に世界で勝負できる。(男子やり投げ日本記録保持者)

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