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天井が崩落した園舎、屋根瓦が崩れた地区センター…震度6弱の日南市で建物被害さらに判明

読売新聞 / 2024年8月12日 11時26分

天井が崩落するなどした園舎の様子を説明する佐藤園長(10日、日南・飫肥カトリック幼稚園で)

 日向灘を震源とする8日の地震では、宮崎県内各地で建物が損壊した。最大震度6弱を観測した日南市で特に目立ち、11日午後2時現在の県のまとめでは住家で半壊1棟、一部損壊52棟の被害が確認された。住家以外でも幼稚園の園舎などで被害が出ており、さらなる地震への警戒が続くなか、住民や施設関係者は不安を募らせながら応急処置などを進めている。

 日南市星倉の認定こども園「日南・飫肥カトリック幼稚園」では、で壁にひびが入ったほか、天井が崩落したり、壁が建物からはがれたような状態となったりした。天井裏の空調管も壊れた。

 8日夕の地震発生時は保護者の迎えを待つ園児たちが1階にいた。園では防災訓練を毎月続けており、教諭らがすばやく園児たちを園庭に避難させ、けがはなかったという。

 園は被害が比較的少なかった別の施設を使い、13日から園を再開する方針。施設は手狭なため、仮設の園舎を建てることも検討する。ただ時間がかかる可能性もあり、被害を受けた園舎の1階を修繕して利用することも考えている。

 佐藤泰信園長(61)は「園は安全で安心できる空間でなければならない。地震への不安は拭い切れないが、まずは再開に向け、できる限りこれまで通りの園生活を送れるよう準備したい」と話していた。

 日南市萩之嶺の西寺研修センターでは屋根瓦が崩れ、10日は住民らが雨漏り防止のため、屋根にブルーシートをかけるなどした。地区の男性(54)は「地区民で(修繕などについて)話し合う」と語った。男性は自宅も屋根に被害を受けたといい、「日南は台風も激しいため、気が気でない」と雨漏りなどを心配していた。

 同市平山でも複数の住宅で瓦が落ち、応急処置のブルーシートで覆われていた。10日、自宅の屋根の確認などをしていた会社員の男性(65)は「さらに地震で被害が拡大する可能性もあり不安だ」と話した。娘家族の帰省は取りやめになったという。

 県によると、住家被害は11日午後2時現在、宮崎市でも半壊1棟、一部損壊13棟、串間市では一部損壊1棟が確認されている。けが人は10日時点で10人と発表していたが、西都市の1人について「地震との因果関係が不明」として集計から外し、計9人とした。

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