最重量級で初の「金」、鏡優翔「今までの選択の答え合わせできた」…笑顔で「緊張すら全部楽しんだ」

レスリング女子７６キロ級で金メダルを獲得した鏡優翔（１１日、パリで）＝関口寛人撮影

　パリオリンピックのレスリング女子７６キロ級で１１日、鏡優翔（２２）（サントリー）が金メダルを獲得。家族や関係者、大の仲良しで前日に続き観客席に応援に来ていた女子５３キロ級「金」の藤波朱理（２０）（日体大）らの元に駆け寄り、喜びを分かち合った。インタビューでは「本当にみんなが涙の嵐で喜んでくれたことが、一番の私の幸せです」と感無量といった様子だった。

　オリンピック初出場だが、リラックスした笑顔も目立った。「ここに立つことをずっと目指してきたので、本当に全部、全試合、１試合、１試合、１秒、１秒楽しんで行こうと思っていた。笑顔もありましたし、もちろん緊張もしました。その緊張すらも全部楽しんで、オリンピックを過ごしました」と声を弾ませた。

　女子７６キロ級の制覇は、オリンピックの日本女子最重量級で初となる偉業だ。「本当にずっと目指してきた、誰も成し遂げたことのないことを、私がこの手でつかんだのは本当にうれしいです。今までやってきたことの、今までやってきた選択の答え合わせが今ここで出来たかなと思う」と興奮した様子で話した。（デジタル編集部）