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次期衆院選で苦戦必至と、自民中堅・若手が「世代交代」「党改革」求める発信活発化

読売新聞 / 2024年8月12日 11時45分

 自民党の中堅・若手議員が9月に予定される総裁選を巡り、世代交代や党改革を求める発信を活発化させている。党の変革を示せない限り、次期衆院選での苦戦は必至とみているためだ。「ポスト岸田」候補の一部も呼応しており、総裁選では刷新のあり方が焦点の一つになりそうだ。

 「現役世代が身近に感じられる若き政治リーダーがこれまで以上に求められる」

 衆院当選4回の福田達夫・元総務会長、小倉将信・前少子化相、大野敬太郎・元内閣府副大臣の3氏は9日発売の月刊誌「文芸春秋」で「自民党改革試案」と題した寄稿を行い、政治とカネの問題への対策強化などと並び、世代交代の必要性をこう訴えた。

 福田氏を含め、解散を決めた安倍派に所属していた中堅・若手衆院議員9人は8日も国会内での会合で総裁選に関し、「若返り、世代交代を進めていかなければいけない」との認識を確認した。

 当選1回の鈴木英敬衆院議員ら衆参中堅・若手有志のグループ「山水会」は1日発売の月刊誌「正論」で「(総裁選では)解党的出直しをしてでも、国家のかじ取りを担う 矜持 きょうじを示さねばならない」と主張した。

 中堅・若手が変革を重視する背景には、派閥の政治資金規正法違反事件による強い逆風がある。関係議員の処分や規正法改正も信頼回復につながっておらず、「露出が増える総裁選が風向きを変える最後の機会だ」との声は多い。

 「世代交代」を印象づけられるポスト岸田候補とみられているのが、衆院当選4回の小林鷹之・前経済安全保障相(49)と、当選5回の小泉進次郎・元環境相(43)だ。

 小林氏は11日のフジテレビ番組で「できる限り色んな方が出て国の目指すべき姿を提示し、多くの国民に訴えていくことが重要だ」と述べ、「中堅・若手が動くことは大きな価値がある」と評価した。小泉氏も同日、視察先の福島県柳津町で総裁選について、「本当に生まれ変わった党を作ることができるか、国民の信頼回復につなげる場にしなければいけない」と記者団に強調した。

 総裁選に出馬経験のあるポスト岸田候補からは小林氏に対し、「当選同期の福田氏らと連携を強めている」との警戒感が出ている。

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