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鏡優翔、「シャンゼリゼで乾杯」約束した藤波朱理と抱擁…「みんな涙流して喜んでくれた」

読売新聞 / 2024年8月12日 3時47分

女子76キロ級の決勝で米国の選手に勝利し、金メダルを獲得した鏡優翔(11日)=関口寛人撮影

 パリオリンピックは11日、レスリング女子76キロ級の鏡 優翔 ゆうか(サントリー)が決勝でケネディアレクシス・ブレーデス(米)に勝ち、優勝した。日本女子は全6階級でメダルを獲得。レスリングで日本が獲得した金メダルは男女計8個になり、歴代最多となった。

 メダルラッシュに沸いたレスリング日本の快進撃を、鏡が「金」で締めくくった。女子レスリングが2004年アテネ大会から採用されて6大会目。最重量級ではこれまで浜口京子さんがアテネと08年北京大会で獲得した「銅」が日本勢の最高成績だった。強敵ぞろいの激戦階級で歴史を塗り替え、「誰も成し遂げたことがないことを私がこの手でつかんだ。本当にうれしい」と興奮気味に喜びを語った。

 米国選手と戦った決勝は慎重な攻めに終始したが、第2ピリオドで2点を奪い、リードを守り切った。力で押されても互角に渡り合い、反撃を許さなかった。

 鋭い飛び出しのタックルを武器に、23年世界選手権76キロ級で日本勢20年ぶりの最重量級世界一に。「見てほしいのは、タックルと、スピードと、あとは筋肉」と笑顔でアピールする通り、1メートル67のがっちりした体格に俊敏さと力強さを備える。5月に右膝を痛めるなどし、実戦から離れていたことが懸念材料だったが、大一番にしっかり合わせてきた。

 8日には大の仲良しの53キロ級、藤波朱理(日体大)の優勝を会場で見届けた。3月に左肘を手術した藤波とは、互いのリハビリ期間中に「しっかり治して一緒に金メダルをとろう」と励まし合ってきた。「シャンゼリゼ通りで2人で乾杯する」と勝利の美酒を交わす夢を語っていただけに、喜びも格別。試合後、会場で声援を送った藤波とがっちり抱き合った。

 日の丸を背負い、会場を走り回って家族や関係者と喜び合った鏡は、「みんなが涙を流して喜んでくれたことが一番の私の幸せ」。日本女子はこれで4階級で「金」。吉田沙保里さんや伊調馨さんらそうそうたる「レジェンド」が世界を先導してきた女子レスリングは、新たな世代に強さが継承され、さらなる充実の時を迎えている。(佐野司)

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