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レスリング高谷大地「良い色のメダルを取りたかったけれど」…兄・惣亮の背中を追って得た「銀」

読売新聞 / 2024年8月12日 0時59分

男子フリースタイル74キロ級決勝でウズベキスタンの選手(上)に敗れて銀メダルの高谷大地(10日)=関口寛人撮影

 パリオリンピックレスリングは10日、男子フリー74キロ級決勝で高谷大地(自衛隊)がラザンベクサラムベコビッチ・ジャマロフ(ウズベキスタン)に敗れ、銀メダルだった。

 金メダルをかけたウズベキスタン選手との戦いは開始2分12秒、フォール負けで決着した。高谷は「良い色のメダルを取りたかったけれど、簡単じゃなかった」と涙ながらに振り返った後、さわやかに笑った。「五輪に出ること自体あり得ないと思っていた。お釣りがくるぐらいの戦いだった」

 5学年上の兄、 惣亮 そうすけの背中を追い続けてきた。3年生で初めて全国高校総体を制した時、兄はロンドン五輪に初出場。その後、自身も五輪を目指したが、かなわずに兄のサポート役へ回った。「高谷の弟」が立ち位置になっていた。

 転換点はリオデジャネイロ五輪後に、階級を65キロ級から74キロ級へ上げたこと。中量級は屈強な選手が多いが、減量苦から解放される利点の方が大きかった。今大会の準決勝では世界ランキング1位のデーク(米)も破り、米満達弘コーチは「強豪がそろう中量級で、メダルを持って帰るだけですごいこと」とたたえる。

 日本勢のこの階級でのメダルは、1996年アトランタ大会以来。「僕一人ではかなえられなかったし、高谷惣亮から受け取ったタスキをメダルにつなげられた。高谷兄弟の物語としては十分な成果を得られたんじゃないかな」。兄も取れなかったメダルを獲得し、誇らしげに胸を張った。(佐野司)

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