パリオリンピック閉会式で女子マラソン表彰式、「男女平等」巡って様々な意見

五輪の閉会式で、初めて単独で行われた女子マラソンの表彰式（１０日）＝ロイター

　パリオリンピックは１１日、スタッド・ド・フランス（国立競技場）で閉会式が開かれ、１７日間にわたる熱戦の幕を閉じた。オリンピック閉会式では、男子マラソンの表彰式が行われるのが恒例だったが、前回の東京大会では男女の表彰式が一緒に実施され、パリ大会では女子の表彰式に変わった。

　閉会式には、２０５の国・地域のチームが参加した。選手たちの入場が終わると、女子マラソンの表彰式が始まり、金メダルに輝いたシファン・ハッサン（オランダ）らが表彰台の上でスポットライトを浴びた。

　パリ大会は「男女平等」を理念としてうたっている。これまで「トリ」を務めてきた男子マラソンに代わり、女子マラソンが大会最終日に組み込まれた。閉会式での女子マラソン表彰式は、変化を象徴する出来事となった。

　これについてＸ（旧ツイッター）などでは様々な意見が出ている。「パリ五輪らしくてただしいわ」など肯定的な捉え方がある一方で、「男女平等ってことなら閉会式で男女両方ともやる東京方式が正解なのでは？」といった見方もあった。

　閉会式は多くの人の注目を集めるだけに、「いつか日本人選手が一番高いところに立ってほしい」と、男女平等問題はひとまず脇に置いて、日本のマラソン選手の躍進を期待する声もあった。