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もはや名物となったオリンピックでの“上裸旗手”の行進、パリ大会閉会式ではサモアの選手が“伝統”受け継ぐ

読売新聞 / 2024年8月12日 17時1分

閉会式に上半身裸の姿で登場したサモアの旗手、ドン・オペロゲ(11日)=ロイター

 パリオリンピックの閉会式は、205の国と地域、約9000人の選手・スタッフが参加した。その中で異彩を放ったのが、上半身裸の民族衣装で旗手を務めたサモア代表のドン・オペロゲ。“上裸旗手”は、2016年のリオデジャネイロ大会で話題になって以降、ポリネシアの島国の間で受け継がれ、パリ大会では開会式でツバル、閉会式ではサモアの選手がそれぞれ“大役”を果たした。

 リオ大会開会式では、ユニホーム姿で行進する各国選手に交じって、トンガの旗手を務めたピタ・タウファトファが、上半身裸で体にオイルを塗っていたため、「テカテカ旗手」「オイルまみれ男」と、一躍注目の的になった。タウファトファは18年に韓国・ 平昌 (ピョンチャン)で開かれた冬季大会でもノルディックスキー距離の代表に選ばれ、同じスタイルで開会式に参加、喝さいを浴びた。無観客となった21年東京大会でも、雄姿を見せている。

 22年の冬季北京大会では、この年に発生した海底火山の噴火で被害を受けたトンガの復興支援活動のため、タウファトファは出場しなかった。パリ大会はテコンドーとカヌーで出場を目指したが、いずれも代表入りはかなわなかった。

 セーヌ川で行われた今大会の開会式で、上裸旗手の登場に期待していた人たちは、トンガ選手団の中に上裸姿を見つけられず、落胆。X(旧ツイッター)には「今回はテカテカの裸じゃない…」「みんなジャケット着てる」と、残念がるコメントが相次いだ。

 その後、同じポリネシアからツバル選手団の船が登場。上半身裸の民族衣装で国旗を振る姿が見えると、SNSは「トンガからツバルへ継承された」と一転して盛り上がりを見せた。

 閉会式では、上裸姿で行進する“伝統”が、ツバルからサモアに受け継がれた。旗手のオペロゲは、10日に行われたウエイトリフティング男子102キロ級に出場、スナッチ失敗により失格に終わったが、閉会式で注目を集め、多くの人の記憶に残ることになった。

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