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柔道90キロ級ナコスティン王未土が雪辱V…相手の研究想定し練習、延長で一瞬の隙突いた裏投げ

読売新聞 / 2024年8月12日 20時10分

柔道男子90キロ級で優勝した東海大相模のナコスティン王未土(右)(12日)=秋月正樹撮影

 全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は12日、柔道男子4階級の決勝が行われ、90キロ級はナコスティン 王未土 おみど(神奈川・東海大相模3年)が優勝し、100キロ超級は瀬川賢豪(奈良・天理3年)が頂点に立った。ローイングのかじ付き4人スカルでは、男子は関西(岡山)が3連覇を果たし、女子は加茂(岐阜)が7年ぶりに制した。ハンドボールの準決勝もあり、男子は駿台甲府(山梨)と香川中央(香川)、女子は白梅学園(東京)と昭和学院(千葉)が決勝に駒を進めた。

 準優勝だった昨年の雪辱を果たした柔道男子90キロ級のナコスティンは、擦り傷だらけになった顔をほころばせた。「泥臭く勝利をつかむのが自分の柔道。それが出せた」

 優勝候補として臨んだ今大会は「すごく相手に研究されていて、一度も得意な形になれなかった」。腰技を警戒されて苦戦の連続だったが、「それも想定して練習してきた」と慌てなかった。ゴールデンスコア方式の延長戦にもつれた決勝では、投げられそうなピンチを粘り強く耐え、一瞬の隙を突いた裏投げで技ありを奪って試合を決めた。

 5歳の頃、神奈川県内の自宅近くの道場で柔道を始めた。持ち前の体の強さを生かして頭角を現し、中学3年で全国優勝を経験。全日本柔道連盟のジュニア強化選手に指定されている。リオデジャネイロ五輪金メダルのベイカー茉秋に憧れており、「彼を超えるような、パワフルな柔道家になりたい」と意気込む。

 名前の 王未土 おみどは、父ファリードさんの母国イランの言葉で「希望」という意味を持つ。「大きな夢は五輪で優勝すること」と語る17歳に、よく似合っている。(緒方裕明)

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