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フランス選手活躍でパリの街は「祝祭」、ファンゾーンも好評…治安や交通も大きな混乱なく市長「予想以上の成功」

読売新聞 / 2024年8月12日 21時17分

パリのトロカデロ広場に設営された「チャンピオンズパーク」でメダリストたちと交流する市民ら(1日)=荒木優斗撮影

 【パリ=松久高広】11日閉幕したパリ五輪は、街中の観光名所や歴史的建造物を会場とするなど「広く開かれた五輪」を掲げた。開催国フランスは五輪史上最多となる16個の金メダルを獲得する好成績を収め、地元パリは尻上がりに盛り上がりを見せた。

 競技のパブリックビューイングを楽しむパリ郊外のファンゾーン「クラブ・フランス」は60万人以上が訪れた。メダリストをたたえるため、中心部のトロカデロ広場に設けられた「チャンピオンズパーク」も、20万人以上が足を運んだ。その一人でパリ在住の起業家カデル・ハディさん(23)は「開幕前はあまり期待していなかったが、仏選手が活躍し、地元開催をうれしいと感じた」と話した。

 海外メディア対応のボランティアに加わったパリ在住の弁護士女性は、2012年のロンドン五輪当時、現地に住んでいた。「ロンドン五輪では、競技会場が町と離れていたが、パリでは大好きな町の中心で競技が行われた。町の魅力を世界中の人に存分に味わってもらえた」と語った。

 フランスでは6~7月、国民議会(下院)選挙が行われ、五輪開幕直前まで世論の関心は政治に集中した。世論調査会社エラブが開会式前日に発表した調査では、75%が五輪に無関心、または懐疑的と答えていた。

 それでも、開幕後はメディア報道の中心は五輪に移った。地元選手が次々と活躍すると、街中では国旗を携えて応援に繰り出す人々の姿が増え、祝祭的な雰囲気が広がった。仏北西部から訪れたマルク・ティボーさん(44)は「最後には盛り上がるのがフランスだ」と声を弾ませた。

 今大会では警備の難しさが指摘された。開会直前に地方で高速鉄道の設備が放火されたものの、大会自体では治安上大きな影響を与える事案は起きなかった。1日あたり治安要員3万5000人を動員する仏当局の警備が奏功した。また、過剰な負荷が懸念されていた公共鉄道網の定時運行率は約95%を維持した。

 アンヌ・イダルゴ市長は9日の記者会見で「予想以上の成功だ」と満足感を示した。

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