北陸ＯＢの兄、ベンチ入りした弟２人に声援「甲子園でプレーできる２人羨ましい」

試合を見守る竹田零士さん（中央）

　第１０６回全国高校野球選手権大会第６日の１２日、第４試合に登場した北陸のアルプス席では、兄弟でベンチ入りした３年の竹田海士、２年の煌士両投手の兄で、同校野球部ＯＢの零士さん（１９）が、弟たちに声援を送った。

　投手だった零士さんは、２０２２年の福井大会で決勝に進出。けがを押してリリーフで登板したが、試合に敗れ、甲子園出場の夢はかなわなかった。

　幼い頃からキャッチボールをしてきた３兄弟はそろって投手。零士さんに続いて少年野球を始めた弟２人が、兄の母校で甲子園を目指したのは自然なことだった。

　零士さんは、今年の福井大会の決勝前、ＳＮＳで「絶対甲子園に行ってくれ」と２人に連絡したという。「自分がたどり着けなかった甲子園でプレーできる２人は羨ましい。存分に頑張ってほしい」と二人の自慢の弟を見守っていた。