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日航ジャンボ機墜落事故から39年、「御巣鷹の尾根」230人が慰霊登山

読売新聞 / 2024年8月12日 22時4分

日航ジャンボ機墜落事故から39年を迎え、御巣鷹の尾根にある父の榊原勝さんの墓標の前で手を合わせる宮沢淳子さん(12日午前、群馬県上野村で)=帖地洸平撮影

 520人が犠牲になった日航ジャンボ機墜落事故から39年がたった12日、墜落現場の「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)には遺族らが次々に訪れ、犠牲者の 冥福 めいふくを祈った。現場近くには昨年に続いて車載型の通信衛星基地局が期間限定で開設され、高齢で登れなくなった遺族に現地の様子をオンラインで伝える家族の姿も見られた。

 日本航空によると、この日に慰霊登山をしたのは68家族の230人で、昨年より8家族、42人減った。

 父の榊原勝さん(当時52歳)を亡くした横浜市の宮沢淳子さん(64)は勝さんの墓標に着くと、奈良県香芝市の母・節子さん(89)にオンラインで「御巣鷹だよ。見える?」と語りかけた。節子さんは「見えた、見えた」とタブレット端末を通して笑顔で手を振り、宮沢さんは「母が喜んでくれてうれしい」と話した。1月に4人目の孫が生まれたことを墓標に報告すると、宮沢さんは「父も会いたかったかな」と尾根を見つめた。

 麓の「慰霊の園」で開かれた追悼慰霊式には遺族ら158人が参列し、墜落時刻の午後6時56分に黙とうした。事故の起きた1985年に入社した鳥取三津子社長(59)は「人の人生を狂わせてしまったという責任を尾根で感じた。社長としての原点が今日だと、改めて自分に言い聞かせた」と話した。

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