「オー・シャンゼリゼ」「伝説のチャンピオン」「マイ・ウェイ」…名曲の中でパリ五輪閉会式

　１１日に行われたパリ五輪の閉会式は、陸上などの会場だったフランス競技場に約７万人の観客を集めて行われ、２０５の国・地域の選手やコーチら約９０００人が参加した。戦いを終えた選手たちは誇らしげにメダルを掲げたり、仲間たちと談笑したりしながら大会の余韻に浸っていた。

　会場には「オー・シャンゼリゼ」や英国のロックバンド、クイーンの「伝説のチャンピオン」が流れ、選手らも合唱した。金色の衣装をまとった「ゴールデンボイジャー」も現れ、観衆を驚かせた。このキャラクターは、１９７７年に打ち上げられた米探査機「ボイジャー１号」に積まれ、各国のあいさつなどを録音した「ゴールデンレコード」から着想を得たという。

　来年の退任を表明し、今回が最後の五輪となる国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）のトーマス・バッハ会長はあいさつで、「開会から閉会までセンセーショナル（心を揺さぶる）。パリ大会は新しい時代の五輪だった」と講評した。

　会場が暗転して閉会式の最後に流れたのは、フランスの歌手による「マイ・ウェイ」。フランスで原曲が作られ、米歌手のフランク・シナトラが大ヒットさせた作品が、両国の文化的なつながりを示す象徴として採用された。