ATM・券売機に「特需」…20年ぶり新紙幣効果、製造メーカーの業績が好調「フル稼働が続く」
読売新聞 / 2024年8月13日 7時36分
20年ぶりの新紙幣発行を受け、現金自動預け払い機(ATM)や券売機の製造を手がけるメーカーの業績が好調だ。機器刷新の「特需」を取り込み、2024年4~6月期決算では売上高が過去最高となる企業も相次いでいる。
ATMや店舗の売上金計算などに使う現金処理機を主力製品とする沖電気工業は、4~6月期の連結売上高が20・1%伸びた。新紙幣関連の特需があり、ATMを含む事業部門の営業利益は約4倍に膨らんだ。
寺本禎治副社長は8日の記者会見で「生産は今年度後半もフル稼働が続く。納品を来年度以降にしてもらう調整もしている」と述べた。
ATMなどの関連機器は紙幣の種類を判別したり、偽造紙幣の使用を防いだりする技術が求められる。今回の新紙幣は最新の偽造防止技術が採用されていて、機器側も更新や改修が必要となる。
店舗レジの機器を作るグローリーは更新需要が想定を上回り、4~6月期の売上高が33・1%増の927億円と過去最高だった。レジ改修の需要を取り込んだ富士電機や、駐車場の精算機で特需があったアマノも4~6月期として過去最高の売上高を記録した。
反動減警戒も
ただ、今後は反動減に警戒もある。電子情報技術産業協会(JEITA)によると、23年度はATMなど金融端末の出荷額が前年度比2・9倍の839億円に伸びたが、26年度には367億円に減少する見通し。グローリーは6日、25年3月期の最終利益予想を従来の100億円から115億円に引き上げたが、それでも前期比61・2%減で減益になる見込みという。
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