７月の企業物価指数、前年同月比３・０％上昇…調査対象５１５品目の約８割がアップ

　日本銀行が１３日発表した７月の企業物価指数（２０２０年平均＝１００、速報値）は１２３・１で、前年同月比３・０％上昇した。円安による原材料価格の上昇に加え、政府が緊急の物価高対策として実施した電気・ガス料金の補助がいったん終了し、指数を押し上げた。

　企業物価指数は、企業同士で売買するモノの値動きを示す。伸び率は６月より０・１ポイント拡大し、２０２３年８月以来、１年ぶりに３％を超えた。調査対象の５１５品目のうち、約８割が上昇し、指数の水準は過去最高の更新が続いている。

　品目別では、電力・都市ガス・水道が６・７％上昇したほか、農林水産物は４・０％、飲食料品は２・６％、それぞれ上昇した。世界で天候不順が起きており、食品価格が値上がりしている。相場の上昇で、銅製品などの非鉄金属の上昇率は１８・５％と伸びが目立った。