聖和学園アルプス席に響く、楽天のチャンステーマ…重くて慣れないスーザフォン特訓し全国の舞台で演奏

八木山ベニーランドの音楽を演奏する菊地さん

　第１０６回全国高校野球選手権大会第７日の１３日、第２試合に登場した聖和学園のアルプス席では、仙台市の遊園地「八木山ベニーランド」のテーマ曲がチャンスで演奏され、大いに盛り上がった。この曲はプロ野球・楽天イーグルスのチャンステーマとしても宮城県民に広く知られ、吹奏楽部は甲子園で演奏することで、全国に知ってもらおうと応援に組み込んだ。

　吹奏楽部の菊地海斗さん（３年）は広い甲子園で音を響かせるため、普段扱う管楽器のチューバよりも大きく、慣れないスーザフォンで懸命に奏でた。スーザフォンは学校の倉庫で長年保管され、手入れをして約２か月間、特訓してきた。約１０キロと重く、金属製の楽器は炎天下でかなり熱くなったが、「全国の舞台で吹けてうれしい。選手にはクラスメートもいるので後押ししたい」と汗をぬぐった。