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「ごきげんになる技術」佐久間宣行さん ネガティブ人間の処世術

読売新聞 / 2024年8月16日 15時30分

 数々の人気テレビ番組を手がけ、ラジオパーソナリティーなどとしても活躍する話題の人は、実は理詰めの人。そしてネガティブな人間なのだという。「一緒に仕事をするスタッフには『もっとノリで作るタイプの人かと思っていました』と驚かれます」「ネガティブは、なくすものじゃなくて、うまく付き合うものだと思っています」

 発端は学生時代に遡る。サークルでうまくいかなかった経験などを踏まえ、「自分という人間はうまくコントロールしないと、たぶん社会でやってけない」と痛感。忘れ物防止のため物の置き場所を常に決めておくことから、精神面の整え方まで、自分を冷静に観察し、一つ一つ対策を打つ癖が身についたという。

「わかり合えないからこそ気を使い合うべき」

 冷静な視線と過信しない点は、他人に対しても同じだ。「違う人間同士はわかり合えないと思っていて、わかり合えないからこそ気を使い合うべきという考え方なんです。わかり合えないから、調子に乗らないようにしようと」

 過去の著作では、厳しい現実の中で、夢を諦めずにやりたい仕事にたどり着くための身の処し方などをつづってきた。40代になり、様々な世代から悩み事の相談を受ける中で、「みんな同じようなところでぶつかっているな」と思い、改めて本を書くことを考えたのだとか。「僕の生き方は再現性があるし、テレビ業界以外でも通用するかなと」

 そんな著者に、今後の抱負を尋ねると、これまた独特な答えが返ってきた。「一握りの天才プレイヤーを除けば、50を超えてお笑いのジャンルでめちゃくちゃ成功した人はいない。だから、お笑いの新番組を立ち上げることはたぶんしないで、お笑いで学んだテクニックと知見を、どう他のジャンルに持っていくかを試したい」。どこまでも過信しない人なのである。(集英社、1540円)十時武士

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