霞ヶ浦の森田瑞貴「家族の夢」果たす、兄２人の悔しさ晴らした甲子園…父はアルプス席で声援

初回に森田選手が安打を放ち、喜ぶ父・剛さん（１３日、甲子園球場で）

　第１０６回全国高校野球選手権大会第７日の１３日、第３試合に登場した霞ヶ浦（茨城）の一塁側アルプス席では、森田瑞貴選手（３年）の家族が懸命に声援を送った。

　裕貴さん（２６）、智貴さん（２４）の兄２人も元高校球児で、父の剛さん（５６）いわく、「甲子園」はいつしか家族みんなの夢になっていた。霞ヶ浦ＯＢで、２０１７年の茨城大会決勝に先発出場して敗れた次男の智貴さんは今大会前、弟にこんなメッセージを送った。「負けていい試合はないぞ」

　目指すのは同校初の甲子園勝利ではない――。家族の思いも背負う瑞貴選手はこの日、初回から安打を放つなど活躍。剛さんは「兄たちの悔しさも果たしてくれて、信じられないほどうれしい」と誇らしげに孝行息子を眺めた。