小林製薬、厚労省に死者１１人分を報告漏れ…紅麹サプリ摂取との関連性調査で

小林製薬の本社（大阪市中央区）

　「 紅麹 （べにこうじ）」成分入りサプリメントによる健康被害問題を巡り、小林製薬は１３日、サプリの摂取との関連性を調査する死者について、厚生労働省への報告漏れが１１人分あったと発表した。

　同社によると、今年３～７月にコールセンターで受け付けた相談のうち、家族の死亡について記録し忘れた事例があったという。８月１９日からの健康被害者への補償開始にあたり、情報を点検する過程で発覚した。

　１１人のうち５人は、サプリを摂取していなかったことが確認されている。２人は摂取の有無を精査しており、４人は医師による詳細調査を行う。８日時点で、サプリ摂取との関連性を調査する死者は今回の報告漏れを含め１１３人に上る。

　オンラインで記者会見した山根聡社長は「確認体制に至らぬ点があり、誠に申し訳ない」と謝罪し、再発防止に向け、人員の拡充などチェック体制を強化する方針を示した。