グーグル新型スマホ「ピクセル９」、生成ＡＩで複数写真を合成する新機能も…１２万８９００円から

　【シリコンバレー＝小林泰裕】米ＩＴ大手グーグルは１３日、新型スマートフォン「ピクセル９」を発表した。生成ＡＩ（人工知能）機能を強化し、別々に撮った写真を合成する新機能を搭載した。

　新機能は「一緒に写る」という名称で、集合写真の撮影などでの利用が想定される。まず集合写真を１枚撮った後、撮影者を替えてもう１枚写真を撮ると、生成ＡＩによって２枚が合成され、全員が写った写真が生成される。他の人に撮影をお願いしたり、タイマーを使わなくても、グループ全員の集合写真を撮れるようになる。

　日本では予約を１４日午前２時から開始し、２２日から順次発売する。独自開発した最新の半導体を搭載し、ＡＩの処理能力を向上させた。カメラや電池の性能も改善させたとしている。

　グーグルストアでの税込み価格は、「ピクセル９」は１２８ギガで１２万８９００円から。上位機種の「ピクセル９プロ」は１２８ギガで１５万９９００円から。折りたたみ式の「ピクセル９プロフォールド」は２５６ギガで２５万７５００円。

　昨年１０月に発売した「ピクセル８」は税込み１１万２９００円からだったが、機能の高度化や円安を反映し、１４％値上がりした。

　アップルも６月、「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）」に独自開発した最新の生成ＡＩ機能を搭載すると発表した。スマホへの生成ＡＩ機能の導入は今後、さらに活発化するとみられる。