1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

聖和学園の中善寺健斗、憧れの大舞台で好走塁…「自分の持ち味を出せた」

読売新聞 / 2024年8月14日 6時0分

 第106回全国高校野球選手権大会第7日の13日、初出場の聖和学園(宮城)は初戦となる2回戦で石橋(栃木)に0―5で敗れ、甲子園初勝利はならなかった。先発した斎藤佑樹投手は強気の投球で三回まで石橋打線を1安打に抑えたが、四回につかまった。打線も何度も好機を作ったが、相手投手に要所を抑えられた。それでも最後まであきらめない姿に、スタンドから温かい拍手が送られた。

 「長打よりも単打。小技も生かして次につなぐ」。部員約70人のチームの中で、中善寺健斗選手は生き残る方法を必死に考え、小技や走塁技術などを磨いてきた。

 五回に直球を中前にはじき返した。俊足を生かして盗塁を決め、相手のミスの間に三塁まで進み、甲子園初勝利を目指すチームを鼓舞した。

 身長1メートル73、体重62キロ。他の選手に比べて線が細い。冬場は、相手を惑わすため、バントの構え方や打球の転がし方などを徹底して研究した。筋力トレーニングで上腕二頭筋を鍛え、打撃フォームを安定させた。

 努力は実り、「つなぐ」意識は聖和学園の野球スタイルに、ぴったりとはまった。昨年、就任した八島知晴監督が、得点が入りにくい女子ソフトボールの監督を務めていた経験から、「接戦に強くなろう」とつなぐ野球を徹底したためだ。

 宮城大会はチーム最多の6犠打を決め、この日も2番打者として進塁打や出塁を期待された。一回、強打の先頭打者・三浦広大選手が安打で出塁したものの三振。試合後、「つなぐ役割が果たせなかった」と悔やんだ。

 だが、五回の単打と盗塁を振り返り、憧れた大舞台でも「自分の持ち味を出せた」と胸を張った。(小池由記)

三浦広大主将「すばらしい仲間と甲子園で野球ができて悔いはない。応援に駆けつけてくれた方々への感謝で胸がいっぱい」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください