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マラソン欠場した前田穂南との入れ替え出場なし、「補欠」運用の見直しへ…日本陸連

読売新聞 / 2024年8月14日 9時58分

前田穂南(5月12日撮影)

 パリ五輪女子マラソンで前田穂南(天満屋)が11日のレース直前に故障のため欠場したことを受け、日本陸連強化委員会の高岡寿成シニアディレクターは補欠の運用方法について見直す考えを明らかにした。ただ、補欠に選ばれた選手には負担もあり、難しい議論となりそうだ。(パリ 田上幸広)

エチオピアは男子の補欠選手が金メダル

 日本陸連は2日、正選手3人が順調に練習を続けていることから、補欠登録選手だった細田あい(エディオン)の指定を解除した。

 その頃、前田は右太もも付け根付近に張りを感じながらも練習を続けていた。ところが、9日に磁気共鳴画像装置(MRI)による検査を行ったところ、疲労骨折が判明。選手やコーチらが話し合い、「この状態で出場することは今後の選手生命にも関わる」と判断し、苦渋の決断に至った。

 日本陸連によると、ルール上はレース前日の午前9時まで補欠との交代が可能。しかし、正選手が軽めの調整に入り、けがのリスクが減る時期のレース9日前をもって、「補欠選手にとっての精神的なストレスの解消にもなる」として、補欠としての役割を免除していた。

 実際に出場する可能性は低いにもかかわらず、正選手と同程度の準備を求められる補欠は、精神的な負担が大きいとされる。高岡シニアディレクターは「本当にこのやり方で良かったのか、別のやり方を考えていかなければならないのか。これから話し合っていかないといけない」と語った。

 10日の男子マラソンで優勝したタミラト・トラ(エチオピア)は当初は補欠だったものの、故障した選手の代わりに出場して栄冠をつかんだ。前日にその事例があっただけに、補欠の在り方について注目が集まる形となった。

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