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海上保安庁に初の女性潜水士…5キロの重り持ち立ち泳ぎ15分間、過酷な訓練耐えて夢かなえる

読売新聞 / 2024年8月14日 14時57分

海上保安庁で初の女性潜水士となった浜地さん

 海上保安官の浜地多実さん(23)が、長崎海上保安部の巡視船「でじま」の潜水士に1日付で就任した。海上保安庁で初の女性潜水士で、海難救助や捜索にあたる。(西山怜花)

 福岡市出身。幼い頃から海が好きで、小学生の頃、潜水士を描いた映画「海猿」に刺激され、潜水士を志した。

 2021年に海上保安官に任官。昨年11月、研修に参加するための選考を通過し、海上保安大学校(広島県呉市)で約2か月間の潜水研修を受けた。

 潜水士は、約1万4800人の海上保安官の中で121人(4月時点)と1%に満たず、その訓練は、脱落者が出るほど過酷といわれる。5キロの重りを持ちながら立ち泳ぎを15分間行う訓練が特に大変だったという。

 「女性には無理なのかな」。くじけそうになった時もあったが、先輩たちが活躍する姿を見て、「やっぱり諦めたくない。小学生の頃から続けてきた水泳は誰にも負けたくない」と奮い立たせ、7月に研修を修了した。

 今月7日、長崎港湾合同庁舎で辞令交付式が行われ、長崎海上保安部の本野勝則部長(59)が「女性の活躍推進という観点からも大変喜ばしい。持ち前の粘り強さを遺憾なく発揮してほしい」と激励した。

 浜地さんは身長1メートル55。「自分よりも身体が大きい先輩方についていけるのか、不安はある。失敗を恐れずに食らいつき、何事にも挑戦する潜水士になりたい」と意気込みを語った。

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