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「政治とカネの火消しに追われた」「国民に理解得られる説明ほしかった」…首相退陣表明に受け止めいろいろ

読売新聞 / 2024年8月14日 13時39分

 「身を引くことでけじめをつけたい」――。岸田首相が14日午前、9月に予定されている自民党総裁選に出馬しない意向を突然表明した。「政治とカネ」の問題や長引く物価高などで支持率の低迷にあえいでいた岸田首相。寝耳に水の事態に、自民関係者や国民に驚きや戸惑いが広がった。

 「国民からの共感や信頼を取り戻すことが必要。自民党が変わらなければならない」

 14日午前11時半から首相官邸で、記者会見に臨んだ岸田首相は、ゆっくりとした口調で総裁選への不出馬を決めた理由を説明した。「政治とカネ」の問題や、自民議員が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)から選挙の支援を受けていたことが相次いで発覚し、政治不信を招いたと強調した。

 首相の表明を受け、地元・広島の関係者からは様々な声が上がった。

 自民の広島県議は「広島の『顔』として経済対策や外交などに精いっぱい取り組んでいただけに残念。政治とカネの問題の火消しなどに追われ、なかなか思うようにいかなかった部分も多かったのではないか」とおもんぱかった。

 広島県原爆被害者団体協議会(広島県被団協)の箕牧智之理事長(82)は「広島選出で、核廃絶をライフワークとまで言っていたので、何かを変えてくれると期待したが、口だけだった。核兵器禁止条約を批准せず、核禁条約の締約国会議へのオブザーバー参加すら実現していない」と突き放した。

 逆風のあおりを受けて7月の東京都議補選で惨敗した都内の自民関係者からは、恨み節も聞かれた。

 政治とカネの問題で党の処分を受けた萩生田光一・前政調会長の地元・八王子市では、自民候補が諸派の候補に大敗を喫した。自民市議は「支持率を見ても退陣は時間の問題だと思っていた。遅きに失したのではないか」と冷ややかな反応。「態勢を立て直し、解散総選挙に備えるしかない」と話した。

 自民都連幹事長の 菅野 かんの弘一都議は取材に対し、「外交などで責務は果たしてきた」と首相をねぎらった一方、政治とカネの問題について、「国民に理解を得られる説明をしてほしかった」とこぼした。

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