総裁選不出馬「政治とカネの問題で残されたのはトップの責任」【岸田首相記者会見の要旨】

記者会見で自民党総裁選への不出馬を表明する岸田首相（１４日午前１１時３０分、首相官邸で）＝高橋美帆撮影

　岸田文雄首相（６７）（自民党総裁）は１４日午前、首相官邸で記者会見し、９月に予定される党総裁選に出馬しない考えを表明した。

岸田首相記者会見の要旨

　◆冒頭発言

　【退陣表明】

　お盆が明ければ、いよいよ秋の自民党総裁選に向けた動きが本格化する。自民党が変わる姿、新生自民党を国民にしっかり示すことが必要だ。自民党が変わることを示す最初の一歩は、私が身を引くことだ。総裁選には出馬しない。

　【政治とカネ】

　政治とカネの問題を巡り、残されたのは、自民党トップとしての責任だ。所属議員が起こした重大な事態について、組織の長として責任を取ることにいささかのちゅうちょもない。今回の事案が発生した当初から思い定め、心に期してきた。

　【総裁選】

　我こそはと思う方は積極的に手を挙げて、真剣勝負の議論を戦わせてほしい。新総裁が選ばれた後は真のドリームチームを作ってもらい、大切なことは国民の共感を得られる政治を実現することにある。

　◆質疑

　――総裁選では誰を支持するか。

　一連の改革マインドが後戻りすることがないような方であってもらいたい。