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柔道女子、佐賀商・井上朋香が鮮やかな一本勝ちで2連覇…「勝てなかった部員の思いも持って」

読売新聞 / 2024年8月14日 19時24分

柔道女子78キロ超級で優勝した佐賀商の井上朋香選手

 全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は14日、柔道女子4階級の決勝が行われ、63キロ級は木村穂花(滋賀・比叡山3年)、70キロ級は高橋南乃(福岡・大牟田2年)、78キロ級は小出穂香(山梨・富士学苑3年)が優勝を飾った。78キロ超級では井上朋香(佐賀・佐賀商3年)が連覇を達成した。

 2年連続で柔道女子78キロ超級の頂点に立った井上朋香が畳から降りると、その目からはせきを切ったように涙があふれ出た。13日の団体戦は決勝で敗れ、2連覇を逃していただけに、喜びはひとしおだった。

 7月の金鷲旗決勝で、右足首 靱帯 じんたい断裂のけがを負った。今大会は出場も危ぶまれた中、今も痛む足首をテーピングで固めて畳に上がった。

 思い通りに技がかけられる状態ではなかったが、「積み重ねてきたことが生きた」。強化してきた組み手争いで主導権を握ると、小外掛けや内股など切れのある技で次々と一本を奪い、勝ち上がった。

 決勝も自分より体の大きな相手にほとんど反撃を許さなかった。「とっさに(技が)出た」という鮮やかな腕ひしぎ十字固めで一本勝ちを収めた。

 団体戦決勝では 先鋒 (せんぽう)として臨んだものの、引き分けて不完全燃焼に終わった。続く2人も敗れた。だからこそ、「勝てなかった部員の思いも持って、(個人戦で)2連覇しようと思った」と振り返る。

 頬を伝う涙が、喜びとともに、強豪・佐賀商のエースとして背負っていた重圧の大きさを物語っていた。(緒方裕明)

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