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岸田首相退陣、地元広島では…「核問題を世界に訴えてほしかった」「成果うまく発信できていれば」

読売新聞 / 2024年8月15日 11時35分

8月6日の平和記念式典後、県被団協の箕牧理事長(左)らから要望を聞く岸田首相(広島市中区で)=東直哉撮影

 岸田首相が自民党総裁選に出馬しない意向を表明した14日、地元・広島では「政治とカネの問題に足を引っ張られた」「広島に世界の関心を集めたのに残念」など、様々な声が上がった。

 自民党広島県連の幹部の一人は「広島の『顔』として日本のためにもう少し頑張ってほしかった。政治とカネの問題が取り沙汰されることが多かったが、経済政策や外交で成果を残しており、もっとうまく発信できていればと悔やまれる」と、不出馬の表明を惜しんだ。

 広島商工会議所の池田晃治会頭(ひろぎんホールディングス会長)は「日本経済の 閉塞 へいそく感を打開すべく経済再生、安全保障、外交に至るまで、山積する課題に対して果敢に取り組み、結果を出してこられただけに大変残念」とコメント。海田町の会社員男性(52)は「地元選出の親しみ深い首相だっただけに残念。もう少し続けてほしかった」と話した。

 一方、「ライフワーク」としていた核兵器廃絶への取り組みについては、意見が分かれた。広島市の松井一実市長は「G7広島サミット(先進7か国首脳会議)の開催など、『ヒロシマの心』を世界に発信するために尽力いただいた」と評価。一方で県原爆被害者団体協議会の箕牧智之理事長(82)は「何かを変えてくれると期待したが、口だけだった。核兵器禁止条約を批准せず、締約国会議へのオブザーバー参加すら実現していない」と突き放した。

 市中心部を買い物に訪れた広島市南区の会社員女性(58)は「支持率も低迷していたので仕方ないと思う。被爆地・広島からの首相として、核問題などについて世界にもう少し強く訴えてほしかった」と話した。

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