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政治とカネの問題に「けじめ」、岸田首相が退陣表明…茂木氏・石破氏ら総裁選に意欲

読売新聞 / 2024年8月15日 5時0分

自民党総裁選への不出馬を表明する岸田首相(14日、首相官邸で)=高橋美帆撮影

 岸田文雄首相(67)(自民党総裁)は14日、首相官邸で記者会見し、9月に予定される党総裁選に出馬せず、退陣する意向を表明した。自民党派閥の政治資金規正法違反事件を受け、自ら退くことで総裁としてのけじめをつけ、党の信頼回復につなげる必要があると判断した。これを受け、同日、茂木敏充幹事長(68)が麻生太郎副総裁に総裁選へ出馬する意欲を伝え、石破茂・元幹事長(67)も記者会見で出馬意向を示した。

 首相は記者会見で、事件の発覚後、自ら派閥解消や同法改正などの政治改革に取り組んできたことを挙げ、「残されたのは、自民党トップとしての責任だ。もとより所属議員が起こした重大な事態について、組織の長として責任を取ることにいささかのちゅうちょもない。当初から思い定め、心に期してきた」と不出馬の理由を説明した。「私が身を引くことでけじめをつけ、総裁選に向かっていきたい」と語った。

 次の総裁に関しては「政治とカネの問題について、一連の改革マインドが後戻りすることがないような方であってほしい」と述べ、「今度こそ『オール自民党』でドリームチームを作り、信頼回復に向けてしっかりと取り組んでほしい」と強調した。

 首相は2021年10月の就任から、1期3年の総裁任期満了(9月30日)に合わせて退陣する。自民は今月20日に後継を選ぶ総裁選の日程を決める予定で、投開票日は党の規程に基づき9月20~29日のいずれかとなる。新総裁は国会での首相指名選挙で次期首相に就任する。衆院議員の任期満了(来年10月30日)を約1年後に控える中、次の総裁選は次期衆院選に向けた「党の顔」を選ぶ意味も持つ。

 現時点で総裁選への出馬を正式表明した候補はいないが、首相の不出馬表明を受けて動きが活発化し始めた。茂木氏は14日夜、東京都内で麻生氏と会食し、総裁選に出馬する意欲を示した。石破氏も同日、訪問先の台北市で記者会見し、「総裁選に推してやろうという方が20人いれば出馬したい」と述べ、推薦人20人を確保できれば出馬する考えを明らかにした。

 河野太郎デジタル相(61)も出馬の意向を固めているほか、高市早苗・経済安全保障相(63)、野田聖子・元総務相(63)が出馬に意欲を示している。党内には小泉進次郎・元環境相(43)や小林鷹之・前経済安全保障相(49)を推す動きもある。

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