南海トラフ臨時情報で海水浴場閉鎖の和歌山・白浜町、安全対策行い４か所で再開

遊泳可能になった白良浜海水浴場（１５日午前、和歌山県白浜町で、読売ヘリから）＝大久保忠司撮影

　和歌山県白浜町は１５日、南海トラフ地震の臨時情報（巨大地震注意）の発表を受けて９日から閉鎖していた 白良浜 （しららはま）海水浴場など町内４か所の海水浴場を再開した。

　臨時情報発表後、異常な地震活動は観測されていない。町は避難経路をチラシなどで周知することで、安全に楽しんでもらえると判断した。白良浜海水浴場では、午前９時の遊泳開始に合わせて子どもらが海へと駆けだしたが、町によると、海水浴客は例年の半分ほどだという。

　４泊５日の家族旅行の最終日という新潟県新発田市の小学校教諭の男性（４０）は「子どもたちも楽しんでくれてホッとしたが、災害と隣り合わせだということを考えると複雑な気持ちです」と話した。