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生成AI利用の学生、3割が「コピペ」で課題提出…回答の確認方法は6割超が「知らない」

読売新聞 / 2024年8月15日 22時59分

 生成AI(人工知能)を使っている高校生や大学生らの3割近くが、課題やリポートにAIの回答をそのまま写して提出したことがあるとの調査結果を仙台大(宮城県柴田町)の研究チームがまとめた。AIの回答が正しいかどうかを確認する方法については、6割超が「知らない」とした。

 調査は3月21~25日にオンラインで実施。全国の高校生や大学・大学院生、専門学校生ら4323人から回答を得た。生成AIを利用していると答えたのは30・3%(高校生30・3%、大学・大学院生34・9%)。おおむね4人に1人が1週間に2回以上使っており、高校生の4・8%、大学・大学院生の3・1%は使用頻度が「毎日」だった。

 生成AI利用者のうち、「課題やリポートを作成する際に使ったことがある」と答えたのは62・7%に上った。「AIが出力した結果を(そのまま写す)コピー&ペーストして提出したことがある」との回答も27・8%あった。生徒・学生全体の7割は、AIの回答が正しいかどうかを確認する必要性を感じているが、利用者の63・8%は、確認する方法を知らなかった。

 調査では教員2616人からも回答を得た。大学・大学院の教員に教育現場での問題を尋ねたところ、「AIが書いたのか生徒・学生が書いたのか判別ができない提出物」が48・8%、「AIの使用が疑われる不正な提出リポート」も44・3%に上った。「教員の知識不足」を挙げる回答も42・4%あった。

 研究チーム代表の斎藤長行教授(メディア学)は「学生が生成AIを肯定的に捉え、安易に使っている実情が見えてきた」とし、「AIに操られるのではなく、パートナーとして歩むためのルールを整備する必要がある」と指摘している。

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