石橋の女性生徒会長、応援団長として再び甲子園に「やるしかない」…吹奏楽部やダンス部も統率

白いはちまきを締め、声援を送る応援団長の高垣さん（手前中央）

　第１０６回全国高校野球選手権大会第１０日第３試合に登場した石橋（栃木）のアルプス席では、女性の応援団長、高垣天音さん（３年）が約１４００人の大応援団を統率した。

　同校は昨春の選抜大会に２１世紀枠で出場し、初めて甲子園の土を踏んだ。応援団の一人だった高垣さんは「こんなに広い球場での応援は、もう二度とできないだろう」と、まぶたに焼き付けたという。

　しかし、野球部は今夏、予想を上回る躍進で栃木大会を制覇。生徒会長になっていた高垣さんは応援団長として甲子園に戻ってきた。白いはちまきを締め、扇子を持って先頭に立ち、吹奏楽部やダンス部もまとめあげた。

　人前で大きな声を出した経験はなかったが、「甲子園に連れてきてもらったのだから、やるしかない。みんなを盛り上げたい」と汗をぬぐっていた。