パレスチナ自治政府のアッバス議長「仲間とガザに行くことを決めた」…ハマス制圧以降は訪れず

アッバス議長（１５日）＝ＡＰ

　【カイロ＝田尾茂樹】パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長は１５日、訪問先のトルコの議会で演説し、イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザを訪問すると表明した。

　中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラによると、アッバス氏は「仲間とガザに行くことを決めた。侵略阻止のため命を懸けて最大限努力する」と述べた。パレスチナの結束を訴える狙いとみられるが、ガザの出入りはイスラエルが厳重に管理しており、実現は難しい。

　自治政府の主流派ファタハを率いるアッバス氏は、２００７年にハマスがガザを武力で制圧して以降、ガザを訪れていない。ファタハとハマスは、７月に中国の仲介で和解のための宣言文に署名するなど対立解消に向けて動いている。