ガザ犠牲者４万人超え、国連人権高等弁務官「毎日平均１３０人が殺されている」

１５日、ガザ南部ハンユニスの墓場で、イスラエル軍の攻撃で亡くなった人の遺体を埋葬する人々＝ロイター

　【ニューヨーク＝金子靖志】イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘でパレスチナ自治区ガザの犠牲者が４万人を超えたのを受け、国連のフォルカー・テュルク人権高等弁務官は１５日、声明を発表した。「世界にとって痛ましい節目の日だ。死者のほとんどが女性と子供たちだ」と強調し、民間人の保護を定めた国際人道法を順守するようイスラエル軍に求めた。

　声明では、軍の攻撃で病院や学校などが破壊され、ガザでは昨年１０月の戦闘開始以降、「毎日平均約１３０人が殺されている」と指摘した。「世界が大虐殺を防げなかったことを反省し、全ての当事者に即時停戦に同意するよう強く求める」と訴えた。