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北朝鮮の洪水、対岸から爪痕くっきり…「人命被害が一件もない」と強調も食糧事情は悪化か

読売新聞 / 2024年8月16日 20時0分

 【丹東(中国遼寧省)=出水翔太朗】大雨による洪水被害を受けた北朝鮮で、食糧事情が悪化する可能性を国際機関が指摘している。支援物資の支給は続くが、復旧には時間がかかりそうだ。

 中朝国境を流れる鴨緑江沿いの北朝鮮・新義州では16日、着岸した船から次々と支援物資とみられる荷物が運び込まれていた。被害を受けた建物から荷物を撤去する人々の姿や、近くの畑でトウモロコシが広範囲でなぎ倒されている様子も確認できた。7月末の大雨から2週間以上が経過した今も、水害の爪痕は色濃く残る。

 国連食糧農業機関(FAO)は12日、10月までは平年よりも降水量が増えるとの見通しを示し、「さらなる洪水や重大な農業被害が生じる可能性がある」との分析を公表した。気温が平年より上昇するため、病害虫が発生し、収穫量が減る恐れがあるとしている。

 被害は新義州だけでなく、鴨緑江の上流でも確認されている。5日ほど前に吉林省の中朝国境地帯を訪れた住民によると、対岸の北朝鮮慈江道では主食のコメやトウモロコシなどが広い範囲で被害を受けたという。

 北朝鮮は「新義州で人命被害が一件も出ていない」と強調するが、懐疑的な見方が根強い。自力で復興させる方針も示すが、中国などから支援を得ずに実現できるかどうかは不透明だ。

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