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お盆の観光・レジャー、台風7号と南海トラフ情報が直撃…「かき入れ時にキャンセル重なりダメージ大きい」

読売新聞 / 2024年8月16日 23時0分

 台風7号の接近と、南海トラフ地震への備えを呼びかける臨時情報で、お盆の行楽消費を見込む観光やレジャーは打撃を受けた。日本経済は、個人消費の力強さが欠けており、影響も懸念される。(佐々木拓、岡田実優)

 南房総の海に面し、温泉も備えた館山リゾートホテル(千葉県)は、台風7号の接近で、15~17日の3日間に入っていた予約で70件ほどのキャンセルが出た。繁忙期にあたり、通常よりも宿泊料金を高く設定していた。飯田貴支配人は「かき入れ時にキャンセルが重なり、ダメージは大きい」と打ち明ける。

 東京都や神奈川県内を中心に、定期観光バスを運行するはとバスも、16日に予定していた54コースのうち、ほとんどが運休となった。家族連れを中心に、予約は好調で満席もあった。広報担当者は、「売り上げが見込める時期で痛手だが、安全を考えればやむを得ない」と説明する。

 西日本では、南海トラフ地震への備えを呼びかける臨時情報の影響も出た。高知県旅館ホテル生活衛生同業組合によると、9~18日分の予約のうち、約1万1200人分の宿泊にキャンセルがあった。宴会と合わせた売り上げの減少は、1億6000万円を超えるという。

 8月は例年、よさこい祭りが開催され、県内外から多くの観光客が訪れる。組合の担当者は、「高知で一番の稼ぎ時。9月もキャンセルが入っており、影響は残りそうだ」と話した。

 百貨店は、訪日客の増加もあって、これまで売り上げが好調に推移している。関係者は、「地震、台風と災害が続き、お客様の消費意欲が冷え込まなければいいが」と気をもんでいた。

 みずほリサーチ&テクノロジーズの河田 皓史 ひろし氏は、「観光や宿泊といったサービス消費はマイナスの影響が出るだろう。防災グッズが売れており、モノ消費ではプラスもある。どちらが強く出るか、分析する必要がある」と話している。

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