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日本とインド、宇宙・サイバーで連携加速…2プラス2で「安保宣言」改定を確認へ

読売新聞 / 2024年8月17日 5時0分

首相官邸

 日印両政府は、安全保障協力の深化に向け、宇宙・サイバー分野での連携や共同訓練などを加速させる方針を固めた。20日にインドで開く外務・防衛閣僚会合(2プラス2)で、2008年に署名した「安全保障協力に関する共同宣言」を改定する考えを確認し、新たな協力分野として盛り込む方向だ。

 共同宣言は、外務・防衛当局の交流や海上輸送の安全確保など、安保分野での包括的な協力関係の構築を打ち出したものだ。今回の2プラス2では、海洋進出を強める中国の動きも踏まえ、共同宣言の改定協議を本格化させる。年内に予定されるモディ印首相の訪日に合わせ、改定した共同宣言をまとめる段取りだ。

 共同宣言の署名以降、宇宙・サイバーなどの新領域を巡る重要性は増しており、日印は12年にサイバー協議を、19年には宇宙対話をそれぞれ初開催するなど連携を進めている。18年には空自とインド空軍が初の共同訓練を実施するなど、陸海空3自衛隊でインド軍との共同訓練を行っている。

 インドとも緊張関係にある中国へのけん制も念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の推進も盛り込む方向で検討している。インドは特定の国や勢力に依存しない「戦略的自律」を掲げ、ウクライナを侵略するロシアとも友好関係を続けてきた。日本としては共同宣言に日印の安保協力の進展を新たに記すことで、「協力関係を後退させない」(外務省幹部)狙いもある。

 日印2プラス2の開催は、22年9月以来で3回目となる。日本側は上川外相と木原防衛相が、インド側はジャイシャンカル外相とシン国防相が出席し、日本の防衛装備品のインドへの輸出なども議題となる見通しだ。

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