1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

霞ヶ浦、九回に雲井脩斗・羽成朔太郎の連打で反撃も及ばず…8強入り届かず

読売新聞 / 2024年8月17日 7時18分

滋賀学園に敗れ、あいさつのためアルプス席に向かう霞ヶ浦の選手たち

 第106回全国高校野球選手権大会第10日の16日、霞ヶ浦(茨城)は3回戦で滋賀学園(滋賀)に2―6で敗れた。九回、雲井脩斗、羽成朔太郎両選手の連打で好機をつくり、内野ゴロの間に1点を返したが、力尽きた。初の8強入りには届かなかったものの、春夏を通じて甲子園初勝利を挙げ、新たな歴史を刻んだ今大会だった。

滋賀学園6-2霞ヶ浦

自宅は車で10分も「野球に集中したい」と寮生活

 5点を追う九回、無死一塁で羽成選手が打席に立った。「後ろにつなぐ。試合を終わらせない」。外角低めのスライダーを中前にはじき返し、相手投手のボークもあって無死二、三塁。続く大石健斗選手の三塁ゴロで1点を返して反撃ムードは高まったが、後続が倒れ、8強入りは果たせなかった。

 羽成選手の自宅は、学校から車で約10分の土浦市内にあるが、「甲子園へ行くために野球に集中したい」と寮生活を始めた。1年のときからベンチ入りしたものの、甲子園出場は果たせず、最後の夏に臨んだ。

 茨城大会では打線の中核として打率3割5分と活躍し、5年ぶりの夏の甲子園出場に貢献した。しかし、持ち前の長打は二塁打2本だけ。打ちたい気持ちばかりが先走りして、相手投手にゴロを打たされてしまった。

 大会後、高橋祐二監督から、バットを振った後の手首の返しが早くなっていると指摘された。甲子園まで時間は限られていたが、試行錯誤を重ねながら修正していった。

 初戦の智弁和歌山(和歌山)戦では追加点をたたき出す三塁打を放ち、全国制覇3度の強豪をタイブレイクの末に破った。この日も二回に右中間を破る三塁打を放つなど、持ち前のパワーは発揮した。

 学校の歴史を塗り替える夏となったが、「ここで終わりたくなかった。一試合でも多く、みんなとプレーしたかった」。悔しさがこみ上げてきたのか、目には涙が浮かんでいた。(次井航介)

「阿見の誇り」町長健闘たたえる

 霞ヶ浦の地元・阿見町の千葉繁町長は、役場で台風7号の警戒にあたるなど公務の合間にテレビで観戦しながら声援を送り、「強豪を相手に最後まで粘り強く戦った」と健闘をたたえた。

 13日の智弁和歌山戦では、甲子園球場に駆けつけて応援した千葉町長。「町内唯一の高校である霞ヶ浦がいいプレーを見せてくれたことは町の誇りだ」とし、「チームには2年生が多いので、今年の経験を生かして来年も活躍してほしい」と期待した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください